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アスペルガー症候群当事者(双極性障害ぎみ、障害者枠でお仕事中)が思ったことを書くブログ。

早期診断と自己肯定感

そんなにサンプル数が多いわけではないので、確実なことではないのですが。

私の周りの発達障害の人を見ていると、早期診断を受けた人は、「発達障害である」ということ自体で自己肯定感が下がっていないような気がしています。

私が知っているのは障害者雇用を選択している人ばかりなので、何らかの困りごとや社会の中でうまくやっていけないことはあったはずです。

それでも、その失敗体験で自分自身の価値まで低下させてしまっていないような感じがしました。

自分のせいとしてやみくもに自責してしまうのではなく、あくまでもこのような特性があるからだ、と、きちんと切り分けができています。

対して、私は大学生の時に診断を受けましたが、それまで周囲とのコミュニケーションの不全を全て自分という存在が悪いせい、と自己否定につなげてしまっていました。

その癖が簡単に治ることはなく、今でも失敗をするたび、障害のせいではなく、自分そのものが悪い、不要な存在だ、と反射的に思ってしまいます。
自分はこういうことが苦手で、だから仕方ない面もあって、と考えられるのはしんどさも底をついた頃です。

なんというか、罪を憎んで人を憎まず、という言葉に通じるようなものを、早期診断を受けた知り合いからは感じます。
それは、一種の悟りというか諦めなのかもしれませんが。

想像するに、小さい時から同じ失敗をしてきたとしても、自分にはこのような特徴があるからだと理由を分かっているのと、全く何も分からず下手すればお前のせいだと責められるのとでは、大分失敗や自分というものに対する捉え方が変わってくるのではないでしょうか。

子どもに対する早期診断にはデメリットもあるのだとは思いますが、うまくいけばこういうメリットにつなげられるのかなと思いました。